XMの基本

XMでVPSを使う前に読んでくれ!ガッチリまとめ。

VPSとは?

VPS(Virtual Private Server)とは、日本語では仮想専用サーバーと言われています。
ユーザー毎にOSが用意されているサーバーです。
FXで利用する場合は、MT4やMT5をインストールして仮想サーバー上にトレード環境を構築します。

XMで使えるVPSのスペック

XMで利用できるVPSはbeeks社が提供しています。

XMで利用できるbeeks社のVPS
料金 条件が揃えば無料 又は 28$/月
OS windows 2012 Server
メモリ 1.5 GB RAM
ディスク容量 20 GB of Hard Drive Capacity
CPU 1コア600 MHz of dedicated CPU Power

次の章のメリットでも紹介しますが、XMのデーターセンターから1.5kmほどの距離にあるサーバーを利用できるのが特徴です。

XMでVPSを使うメリット

  • 海外サーバーを利用するから約定スピードが早い
  • 複数口座が利用できる
  • EAを運用したトレードに向いている

海外サーバーを利用するから約定スピードが早い

XMで利用できるVPSのサーバー所在地はロンドンです。
公式サイトによると、XMのデータセンターから約1.5kmの距離にあるとされています。

XMのVPSサーバーの所在地はロンドンVPSを利用してトレードをする場合、ロンドンのサーバーから直接オーダーができるので、約定までのスピードが早くなります。

XMは高い約定力が売りの1つですが、VPSを利用することで更に約定力を高めることができます。

サーバーアクセス時に発生するレイテンシー(遅延)と距離の関係はこちらの画像を参考にしてください。

サーバーの距離によるレイテンシー

NTTの調査によるとXMのサーバーが有るロンドンの場合、レイテンシーは300ミリ秒となっています。日本からのオーダーは約0.3秒遅れて届くということです。

取引する時間軸がながければ、トレードに与える影響は少ないですが、スキャルピングや、経済指標発表時のトレードなど、大きく動く時は0.3秒が与える影響は少なくありません。

XMのVPSを使えばデータセンターからわずか1.5kmの距離からオーダーを出せるので、ほぼ遅延が発生しません。

複数口座が利用できる

XMでは8口座まで追加口座を作成できます。
VPSも口座ごとに利用できるので口座ごとにEAを運用できるメリットがあります。

EAの特徴ごとに口座を使い分ければ、トレード成績の管理も簡略化できます。

デメリットとして資金は分散してしまいますが、VPSの複数口座は管理面で大きなメリットがあるので、EAメインのトレーダーにはありがたい仕様です。

■注意

  • 追加口座では入金ボーナスや口座開設ボーナスは無いのでご注意ください。
  • 口座毎にVPSの利用料は発生します。

EAを運用したトレードに向いている

ズバリ結論を言えば、EAを利用するならVPSは必須です。

  • 電気代の節約になる
  • PCの負担を減らせる
  • トレード環境を選ばない
  • スキャルピングで優位性がある

電気代の節約になる

EAを運用するにはPCの電源は24時間切ることができません。
VPSを使えば、仮想サーバー上で24時間EAが動き続けるので、自宅の電気代を気にする必要がなくなります。

■1日の電気代は?

使用状況により大幅に異なるので、誤差はありますが10円〜60円程度です。
ですが複数のモニターを利用したり、様々なアプリケーションを同時に利用することで100円程度になる可能性は十分有りえます。

いくつかのEAを複数のモニターで監視しているような場合、VPSの導入で電気代の節約は実感できるはずです。

PCの負担を減らせる

電気代より気になるのはPCの負荷かもしれません。
EAを稼働させると基本的にPCの電源は落とせませんので、PCへの負荷もその分多くなります。

電気代は月に数千円で気にならない程度かもしれませんが、PCの買い替えには数万円〜数十万円以上かかります。

買い替えのコストを考えれば、VPSへの投資は高いものでは有りませんし、XMのVPSなら条件さえ整えば完全無料で利用できます。

トレード環境を選ばない

VPSを利用すれば外出先からでも、いつもと同じ環境でトレードすることができます。

本格的なトレードをするには、高スペックなPCや大量のモニターが必要なイメージがありますが、VPSを利用すれば場所にとらわれずプロレベルのトレードができるのもメリットです。

Microsoftリモートデスクトップを使えば、スマホからVPSに接続してEAの成績を確認することも可能です。スマホからVPSに接続する方法はこちらで紹介しています。

EAを使ったスキャルピングの優位性が上がる

XMのVPSを利用することで、ロンドンのサーバーから直接オーダーを飛ばせます。
日本からだと少なくとも約0.3秒掛かかるオーダーが 0.05秒ほどでサーバーに到着します。(公式サイトには遅延は殆ど発生しないと記載有り)

EAは手動より素早く注文を出せますが、VPSを使うことで更に高速になります。

スキャルピングで勝率の高いロジックを持っているなら、VPSの利用は検討の価値があるでしょう。特に値動きが活発な指標発表時などは違いを実感できるはずです。

停電や災害の影響を受けない

XMのVPSを利用していれば自然災害などで停電しても、決済や損切りができなくなる最悪の事態は避けられます。

頻繁にあることではありませんが、VPSを使えば想定外の事故のリスクを減らすことができます。

XMでVPSを使うデメリット

  • 条件に満たない場合は月額料金がかかる
  • XMのVPSは遅い?
  • 時間軸によっては不要
  • プランの変更ができない
  • VPSに関するサポートがXMではない

条件に満たない場合は月額料金がかかる

以下2つのどちらかの条件を満たす場合は無料でVPSの利用ができます。

XMのVPSを無料で使う為の条件
条件1 有効証拠金額が5,000ドル以上
条件2 往復5ロット(50万通貨/往復 500 マイクロロット)以上の取引があること

どちらの条件も満たさない場合は、月額28ドル(約3,000円)の維持費が必要になります。

XMのVPSは遅い?

一部のユーザーからXMのVPSは遅いという口コミもありますが、結論から言うとそんなことは有りません。
XMの無料VPSで提供されるマシンスペックと国内大手のVPSを比較してみましょう。

XMのVPS お名前.com FX専用VPS
OS windows 2012 Server windows 2019 Server
メモリ 1.5 GB 1.5 GB RAM
ディスク容量 20 GB HDD SSD 50GB
CPU 1コア600 2コア

他社と比較すると、HDDやCPU性能で見劣りはしますが必要十分です。
サーバースペックでは劣っても、データセンターからの距離が近いので、XMのVPSの方が注文速度が早い可能性は高いでしょう。

■XMのVPSをオススメできな人

  • 無料の条件に満たない
  • 高スペックを求める

この2つに当てはまる場合は、料金的にも安くスペックも高い国内のFX専用VPSと契約する方がお得です。

時間軸によっては不要

トレードの時間軸が長くなれば、約定速度が取引に与える影響は少なくなります。
ポジションを取るのが週に数回程度の場合VPSは必要ないかもしれません。

またトレード回数が少なければ無料条件である往復5ロットのトレードも難しくなります。
時間軸が長いスイングトレーダーは、5000ドル以上の証拠金を常に運用している場合を除き、VPSを契約する必要は無いでしょう。

プランの変更ができない

XMの無料VPSはbeeksが提供していますが、XMを通して契約を行うとプランの変更ができません。beeksの上位プランを利用したい場合は、別途契約をする必要があります。

beeks社の上位プランを使いたい場合は、XMを通さずに契約を行ってください。

VPSに関するサポートがXMではない

XMは口座毎に専任のサポートが付き、手厚い日本語サポートが付くのが特徴です。
ですがVPSに関してはbeeksが提供するサービスなので、XMのサポート対象外になります。

XMのVPS申し込みページに記載がある通り、beeksのサービスは全て英語にて提供されます。VPSの申し込みは難しいものでは有りませんが、何かトラブルが起きた際に日本語サポートが無いのはデメリットです。

xmのvpsはbeeks社が提供している。サポートも英語

XMの無料VPS申込み方法

まずはXMにログインをします。
VPSの契約を行いたい口座を選択してください。

口座を選択したら、ページ上部のナビメニューの「口座」をクリック

メニューが展開されたら「VPS」をクリック

VPSの契約画面が表示されます。

「VPSをリクエストされる前に、以下をお読みください。」の無料で使うための条件や、 引き落としに関する注意事項を必ず確認してください。

vpsの契約前にかならず確認する

ページ最下部から「VPSをリクエストする」をクリックします。
クリックをすると契約が開始されます。
口座残高や無料条件を必ず確認してからボタンを押してください。

XMのVPSを契約する

XMのVPSをスマホで使う方法

Microsoftリモートデスクトップを利用すれば、外出先からでもスマホからVPSに接続が可能です。

1.アプリのダウンロード

OS毎のストアにて「Microsoft リモート デスクトップ」をダウンロードしてください。

iPhone
アンドロイド

remoteデスクトップをダウンロードする

2.ユーザー情報の入力

XMのVPSを利用する場合は登録時に、BeeksFXより送付された情報を入力してください。国内のVPSを利用する際も同じです。

画面右上の「+」ボタンを押し「デスクトップ」を選択。

デスクトップを選択

BeeksFXより送付された情報を入力。

vpsの情報を入力

XMのMT4が使えるおすすめVPS一覧

  • お名前.com FX専用VPS
  • ABLENET VPS
  • 使えるねっとFX専用VPS
  • Winserver WindowsデスクトップSSDプラン
    ※同じ価格帯のサーバースペックを比較しています※

お名前.com FX専用VPS

国内最大手お名前.comが提供するFX専用VPSです。
スペックも価格も申し分ありません。

ウェブ上にノウハウも沢山有るので、初心者の方やVPS業者に迷った場合はお名前.comを使うのが無難です。

お名前.com FX専用VPS(初心者向けプラン)
料金 月額 1,350円
OS windows 2019 Server
メモリ 1.5 GB RAM
ディスク容量 SSD 50GB
CPU 2コア

ABLENET VPS

ABLENETは月額480円のエントリープランから、メモリ8Gのハイスペックプランまで、合計9つのプランを用意しているのが特徴です。

必要なスペックに合わせて無駄の無いプランを選択することができます。
他社でピッタリなプランがが見つからない場合は、 ABLENET VPSを検討する価値はあるでしょう。

ABLENET VPS win2プラン
料金 月額 1,981円
OS windows 2019 Server
メモリ 1 GB RAM
ディスク容量 SSD 60GB
CPU 2コア

使えるねっとFX専用VPS

使えるねっとは2007年からVPSの提供をしている、国内でもVPSの草分け的存在です。FX専用VPSとしてのノウハウが蓄積しているため、サーバーの安定感には定評があります。

今回紹介した4社の中で最もスペックの高いプランを提供しています。
マシンパワーが必要なEAを運用する場合や、同時に複数のMT4を稼働させたい人には検討の価値があります。

使えるねっとFX専用VPS(シルバープラン)
料金 月額 2,980円
OS windows 2012 Server
メモリ 2 GB RAM
ディスク容量 SSD 50GB
CPU 3コア

Winserver WindowsデスクトップSSDプラン

Winserverはマイクロソフト社の公式ホスティングパートナーです。
14年間ホスティングサービスを提供している国内でも老舗です。

様々なオプション機能が用意されているので、VPSの環境設定にこだわる人のニーズも満たせるサービスが特徴です。

WindowsデスクトップSSDプラン
料金 月額 2,145円
OS Windows Server 2019, 2016, 2012 R2 選択可
メモリ 1 GB RAM
ディスク容量 SSD 70GB
CPU 4コア

 

XMでVPSを使う際の注意点

無料条件を満たしているか毎月確認をしてください。

  • 有効証拠金額が5,000ドル以上
  • 往復5ロット(50万通貨/往復 500 マイクロロット)以上の取引があること

こちらの2つの条件に満たない場合は毎月28ドル(約3,000円)が、月初めに証拠金から自動的に引き落としされてしまいます。

残高不足で引き落としがされないと、beeks社とのVPS契約が破棄されてしまいます。VPSの契約をする口座の証拠金残高には注意してください。

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